保健所ではゲイフレンドリーな検査を行っていたり、検査の前や後カウンセリングを行っている場所も多いので利用しよう。また希望すれば多くの医療機関で検査を受けられるが、HIV検査の経験がある医療機関を選ぶといいだろう。
ゲイであることを知られることを恐れて、あるいは手軽さのメリットから通信販売などで売られている「HIV検査キット」を使用する人もいる。この場合、HIV陽性だったときに結果が通知されるだけで、その後にどう対処していいのか情報を得られず、またカウンセリングを受けることもできないことに注意しよう。
ここでは保健所やHIVの検査を通常に行なっている病院での受検をおすすめする。多くの検査機関では「個人を批判しない」「匿名性」が基本だ。また、検査や検査後の情報は、webサイト「HIVマップ」を見てみよう。
検査には主に、「通常検査」と「即日検査」の2種類があり、それぞれ特徴があるので、各項目を確認してほしい。
通常検査では陽性の結果が出た場合、結果を伝えるまでの間に確認検査(二次検査)も行われるので、感染の有無について確実な結果を得られる。
即日検査で使う試薬は感度が非常に高いため、感染していないのに反応してしまう偽陽性(にせの陽性)が100人に1人くらいの割合で出ることがある。陰性の場合はその場で確定するが、陽性の場合はさらに確認検査が必要となり、結果の確定に1〜2週間要する。