HIVマップ - すぐに役立つHIV(エイズ)の情報サイト

HIVマップについて

HIVマップは、HIV/エイズの総合情報サイトです。ゲイ・バイセクシュアル男性をはじめ、より多くの人たちにも役立つように作られています。HIVやその他の性感染症の予防・検査・治療について、HIVや性の健康に関する相談・支援の窓口、HIVやその周辺領域に関する基礎知識など、さまざまな情報を掲載しています。

1.このサイトの目的

厚生労働省エイズ動向委員会によると、現在、日本で新たにHIV感染がわかった人のうち、男性どうしのセックスによって感染した人が約70%を占めています。そのため、日本でのHIV/エイズの対策を考えるうえで、ゲイ・バイセクシュアル男性など、「男性とセックスをする男性(MSM)」に重点を置くことが重要と考えられています。

こうした状況を踏まえ、当事者であるゲイ・バイセクシュアル男性やHIV陽性者などから構成されるチームにより、私たちの重要な健康課題であるHIVや性感染症について発信し、性の健康を維持・増進するための道案内となるように、このサイトを提供しています。

2.誰がどのように運営しているか

受託・運営

厚生労働省の委託事業「同性愛者等のHIVに関する相談・支援事業〜HPによる検査相談体制等情報提供」として、特定非営利活動法人aktaが受託・運営を行っています。

HIVマップ制作チーム

さまざまな当事者性や専門性を持ったメンバーで構成される「HIVマップ制作チーム」が約1カ月に1回ミーティングを開催しています。新しい企画やサイトの運営についての話し合い、私たちの抱える課題の洗い出し、アクセス解析とチームでの質的な検討によって活動の評価を行っています。

[HIVマップ制作チーム]構成メンバー

  • ゲイ・バイセクシュアル男性
  • HIV陽性者
  • アライ(ゲイ・バイセクシュアル男性やHIV陽性者の身近な立場で、共感・支援している人たち)
  • NPO法人などでHIVや性の健康の啓発活動に携わってきた人
  • ウェブデザイナー
  • デジタルマーケター
  • 研究者(社会学、健康行動科学、公衆衛生学)

コミュニティや専門家との連携

HIVや性的少数者などのコミュニティの人たちとの意見交換をすることで、このサイトの掲載内容に当事者性や多様な意見を反映させる工夫を行っています。掲載するリソースの情報についても、さまざまな機関との連携を行っています。さらに、必要に応じて医療者やその他の専門家に意見を求めたり監修を受けることで、医療情報などの正確性を確保するようにしています。

3.主なコンテンツ

「pick up」コンテンツ

HIVマップになじみがない人やHIV・性の健康情報に興味がない人たちにも、このサイトにアクセスしてもらい役立ててもらえるように、順次キャンペーンを行っています。新たな切り口や伝え方で、大事な情報に楽しくアクセスできるよう工夫しています。また、膨大なHIVマップ内のいろいろなコンテンツをもっと深く知ってもらうような仕掛けにもなっています。

HIVマップ立ち上げの経緯

HIVマップは、2007年度〜2010年度まで、厚生労働科学研究費補助金「エイズ予防のための戦略研究(研究リーダー ; 市川誠一)」の啓発プログラムの一環として制作・運営されました。それまでに、新宿二丁目などのゲイタウンに設置されたコミュニティセンターを中心とした活動に加え、より幅広いMSMに届くようにオンライン上での情報提供の重要と考え、この総合情報サイトが立ち上がりました。

当時の活動についてや制作物はアーカイブとしてご覧いただくことができます(HIVマップ・アーカイブス)。戦略研究の成果をもとに、2011年度に厚生労働省の委託事業化がなされ、現在は厚生労働省委託事業「同性愛者等のHIVに関する相談・支援事業 ― HPによる検査相談体制等情報提供」として特定非営利活動法人akta(HIVマップ制作チーム)が受託・運営をしています。