ゲイバイ男性があんしんしてHIV検査を受けることができるように、2007年に「あんしんHIV検査サーチ」を立ち上げ、その後もさまざまな課題に取り組んできました。
ヘテロセクシュアル男女だけを前提としたHIV検査・医療環境では、ゲイバイ男性があんしんして検査を受けたり、あんしんして診察を受けたりすることができません。また、梅毒など性感染症に関する情報も、ヘテロセクシュアル男女を前提としたものがほとんどです。これらは、ゲイバイ男性にとっては役に立たないだけでなく、誤解を生じることにもなりかねません。
HIVマップ/あんしんHIV検査サーチでは、ゲイバイ男性にあんしんなHIV検査の具体的な情報(主に首都圏)を提供しています。また、ゲイバイ男性に役立つHIVの基礎知識、性感染症に関するさまざまなトピックス、ゲイバイ男性が利用しやすい相談窓口の情報も提供しています。
それでは、わたしたちが考えるあんしんとはなんでしょうか?
主に、以下3つのあんしんが重要だと考えています。
ゲイバイ男性が受けやすい検査環境を整えるため、特定非営利活動法人aktaと特定非営利活動法人ぷれいす東京が首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の保健所と協働して「保健所等でのHIV検査・相談における、保健師等のゲイバイ男性を対象とした対応力を向上させるための研修」を実施しています。この研修を修了した保健所については、HIV検査サーチに【研修済】の印をつけていますので、保健所を選ぶ際の参考にしてみてください。また、ゲイバイ男性があんしんして利用できる東京都内のクリニックの情報も掲載しています。
HIVやその他の性感染症の検査・治療・予防などの知識を、日常的に身につけておくことがとても重要です。HIVマップでは、ゲイバイ男性向けにHIVやその他の性感染症の情報を発信しています。こうした情報に日ごろから触れることにより、ゲイバイ男性がセクシュアルヘルス・リテラシー(性の健康の情報を使いこなす能力)を高めることができます。
ゲイバイ男性には、HIVやその他の性感染症、薬物の使用などを含む“性の健康に関するリスク”にさらされやすい人が少なくありません。リスクの高いセックスをした時、HIV感染を不安に感じている時、セーファーセックスの方法に迷った時、検査を受けるべきか検討したい時、HIV陽性の結果を受け取った時、薬物の使用に関して悩んでいる時など……。ゲイバイ男性が利用できる相談窓口がたくさんあることを知りましょう。
2025.5.23 HIV制作チーム
あんしんHIV検査サーチ
illustration そーちゃん