HIVマップ - すぐに役立つHIV(エイズ)の情報サイト

あんしんHIV検査サーチ

なるほど検査Q&A

HIV検査について知っていくと、頭に中にさまざまな疑問点が浮かんでくることがあります。
このコーナーではそんなよくある質問をまとめてあります。

熱がなかなか下がりません。
HIVに感染したのでしょうか?

HIVに感染したかもしれないという、疑わしい症状がある場合は、保健所やクリニック・病院などでHIV検査を受けることをおすすめします。

解説

HIVに感染して2~4週頃に20~80%の人に【初期症状】(発熱、咽頭(いんとう)痛、頭痛、リンパ節腫脹(しゅちょう)、発疹(ほっしん)など)が出るといわれています。
場合によっては症状が重く、入院が必要な状態になる場合もあります。また、HIVが進行したことによる体調不良もあるでしょう。

体調が悪く、HIVに感染したかもしれないと思う場合には、保健所やクリニック・病院で受診し、HIV検査を受けてみましょう。クリニック・病院では、HIVの検査だけでなく、気になる症状について、適切な検査と治療が行われます。

HIVに感染したのではないかと思うと、
不安な気持ちが止まりません。

HIVに感染しているかどうかは、検査を受けてみないとわかりません。不安な気持ちが続いてしまうようならば、内容がまとまっていなくても、一度、【電話相談】で話してみるのも方法です。

解説

HIVに感染しているかどうかは、専用の検査を受けることによってしか判定することができません。たとえ、体調の変化や症状があったとしても、それがHIVに感染しているものなのかどうかは、検査なしでは医療者でも判断することはできません。…といっても、行動を起こすのに不安な気持ちをもつことはありますよね。

不安なことがあるということは、HIVをとても身近に感じているときといえるでしょう。そして不安な気持ちは、自分の中だけに閉じ込めてしまうと、どうしても想像が悪い方向に向かいがちです。そんなときに相談を利用することで、不安を少しずつ解消しながら、同時に情報を増やして、自分にとって一番メリットが多い方向を一緒に考えることができます。

もしあなたが普段、人に弱みを見せるのが苦手であったとしても、必要なときに一度、電話相談を試してみてはどうでしょう。問題解決のためのパターンを増やすことができるかもしれません。

感染リスクから3ヶ月たっていないと、
検査を受けられないのですか?

心配がある場合は3ヶ月を待たずに、いったん保健所やクリニック・病院で検査を受けることをおすすめします。ただし、結果が「陰性」だった場合でも、再度期間をあけて検査を受けることを考えておきましょう。

解説

まず、検査を行っている場所によって使用している検査の種類が異なります。検査を受けるまで必要な時間である【ウィンドーピリオド】がどのくらい必要かについては、検査する場所の説明を確認しましょう。

また現在、迅速検査も含め、現在検査で使用されている【スクリーニング検査】の検出感度がとても高くになっていて、昔に比べて早い時期からHIVの感染を判定することが可能になっています。ただしその場合は、結果が「陰性」だったとしても、感染リスクから3ヶ月経過後に再度検査を受けることをおすすめします。

もしHIV陽性だった時は、どうしたらよいのでしょうか?

HIVの専門の病院を紹介してもらい、早めに受診しましょう。

解説

保健所やクリニック・病院でHIV検査を受けて、HIVに感染していることが分かったときは、HIVを専門に診療している病院を紹介してもらい、早めに受診することが大事です。HIVの専門医療機関には実はサービスの質に格差があり、自分だけで病院のリストから自分にとって最善の医療機関を判断することは難しいです。検査を受けた場所や、支援団体などとよく相談して決めることが大事です。

次にHIV専門の病院では、HIV感染症による症状がどのくらい進んでいるのか、他に治療が必要な感染症や合併症がないかを検査します。そして、今後の治療はどのような見通しで行うのがよいのかについて、種々の検査から病状の評価を行います。早めに感染がわかり、治療を開始することには、その後の体の状態を維持するのに大きなメリットがあります。

HIVの感染がわかった場合、病院にかかることの大事さはわかりますが、治療にかかるお金が心配です。

HIVの薬の服薬を開始すると、高額な医療費がかかります。しかし、治療の際に利用できる制度があり、医療費を軽減することができます。病院や支援団体に相談することもできます。

解説

HIV感染症の進行の程度によって、治療をいつ開始するかを決めることになりますが、【抗HIV薬】の服用を開始すると、高額な医療費がかかります。しかし、利用することができる【HIV治療の支援制度】がいくつかあり、それらを利用することで医療費の負担を軽減することができます。

HIV専門の病院では、専門の看護師やソーシャルワーカーが医療費の助成制度を受けるためにはどのような手続きが必要か、今後仕事はどうしたらよいかなど、具体的な生活上の不安について相談を担当します。病院だけではなく、HIV感染者をサポートする支援団体があり、そこでも相談や情報を得ることができます。

保健所とクリニック・病院、
どちらの検査が信頼できますか?

検査そのものの信頼度は、同じです。ただし、保健所なのか、クリニック・病院なのかで、メリットが違っています。自分にあった場所を検討してみましょう。

解説

保健所や、クリニック・病院で実施しているHIV検査は、すべて国が認可した検査試薬、検査手法を用いた検査を実施しています。検査の結果についての信頼度は、保健所もクリニック・病院も同じです。

一方で、保健所で検査を受けるのと、クリニック・病院で受けるのには、メリットが違っています。

保健所の検査は無料です。匿名で検査が受けられますが、病院ではカルテの作成が必要になることも多いです。また保健所の検査は、検査前後に検査に関する説明があり、希望があれば相談にのってくれたり、感染がわかった時には、十分な時間をかけて対応してくれるなど、対応がていねいなところが多いようです。ただし、検査を実施している時間が平日の日中に限られてしまったり、予約が必要な場合があります。

クリニック・病院では、そこでHIV診療を行っている場合、検査と同じ場所でそのままHIVの治療を受けることもできます。また土日や夜間に検査を受けることができたり、予約が必要なかったり、思い立ったときにすぐに検査に行けるなど、保健所より便利という側面もあります。ただし、検査を受ける場合には、クリニック・病院によって価格が異なりますが、費用がかかります。

即日検査だと、検査したその日に
結果を知ることができるのですか?

即日検査では、「陰性(感染していない)」という結果か、「判定保留(感染しているか判断がつかない)」という結果がその日のうちに出ます。判定保留の場合には、HIVに感染しているかどうかを判定するために、さらに1週間前後の時間が必要です。

解説

通常HIVの検査は、HIVの【スクリーニング検査】と【確認検査】の2段階をふまえて、最終的にHIVに感染していることを判定します。「即日検査」は、スクリーニング検査の結果になります。スクリーニング検査で「陰性」という結果は「HIVに感染していない」という意味で、検査当日に結果を知ることができます。

HIVスクリーニング検査で「判定保留」となった場合、HIV感染が疑われるけれど、HIVに感染している可能性も感染していない可能性もある状態という意味になります。そのため、さらに精密な検査が必要です。そのため確認検査を行い、HIVに感染しているかどうかの最終的な判定を行います。判定保留の場合、最終的な結果を得るために1週間程度かかります。

保健所のHIV検査では、
どうして予約が必要なのでしょうか?

同じ時間帯に検査を希望する人が集中すると、検査までの待ち時間が長くなってしまいます。受検者の待ち時間を、できるだけ短くするためです。

解説

すべての保健所での検査で予約が必要なわけではありません。

検査の前には、簡単な問診や検査の説明、検査の後には結果の説明が1人1人に対して行われます。同じ時間帯に受検者が集中すると検査の待ち時間が長くなってしまいます。そのため、予約制にして、1回の検査で受検できる人数を制限していたり、予約時間を設定したりしています。

また、予約時間が決まっている場合は、必要以上に他の受検者と顔を合わせなくても済むというメリットもあります。

ただし、予約制をとっている検査機関でも、当日受けることができる場合もあるようです。当日受けたい場合は、直接電話で検査機関に問い合わせてみましょう。

検査を受けるときに、個人的なことについていろいろ聞かれたりしませんか?ちょっと気が引けます

個人的なことについて聞かれるのには理由があります。しかし、答えたくなければ、答えられる範囲でOKです。

解説

HIVに感染しているか、していないかの判断は、検査の結果だけでなく、【ウィンドーピリオド】をこえているか、気になる症状があるかなどの情報を合わせて考えることが必要です。

検査のときに、不安に思っている行為の内容や、いままでのセックス、感染予防のための知識について聞かれることがあります。それはその人に適した相談や情報提供、あるいは今後の予防について伝えるために必要なことを聞いています。

また、検査機関によっては、今後のサービス改善のために、どのような人達が検査に来ているのか、無記名のアンケートを実施している場合もあります。

しかし、答えたくない質問に対しては、無理に答える必要はありません。答えられる範囲で答えましょう。

HIV陽性とわかったときに、セックスなどについて聞かれると聞いたのですが、なんで?

検査施設には、法律に基づいて、HIV陽性とわかった人の性別や感染経路などの情報を都道府県知事に報告する義務があるからです。ただし、氏名や生年月日など、個人が特定されるような情報は含まれません。

解説

保健所やクリニック・病院などでHIV検査をして結果が陽性だった場合、「感染症法」という法律に基づいて、検査結果が告知されるときに本人に調査が行われます。性別/年齢/住んでいる都道府県/感染が起きた地域と日づけ/感染経路など、について聞かれます。感染経路は、異性間の性的接触/同性間の性的接触/静注薬物使用/母子感染/その他、かを聞かれます。ただし、氏名や生年月日など個人が特定されるような情報は原則として聞かれることはありません。

これらの情報は、厚生労働省が行っている【エイズ発生動向調査】のデータとして活用されます。他の感染症と同じように、病気がどこで感染・流行しているのかを把握し、対策を行うためのものです。

またHIVの診療の場面では、男性同性間の性的接触で感染した方に特徴的に起こる病気を見逃さないために、感染経路を確認されることがあります。

どのくらいの頻度で検査を受けたらよいでしょう?

男性とセックスをする男性の場合、年に1~22回、定期的に検査を受けることをおすすめします。また【セーファーセックス】をしている人でも、定期的に検査を受けることは重要です。

解説

HIV検査で陰性を確認ができていても、それは1~2ヶ月前までにHIVの感染しなかったことを確認したことになる。定期的にセックスがあれば、検査までの期間や検査後に感染が起こる可能性がある。日本でも世界的にも、男性とセックスをする男性のあいだでHIVは流行しているため、そうした人の場合、定期的な検査を受けることが推奨されています。

また、コンドームを使用したり、【PrEP】を行っているなどセーファーセックスをしていても、HIV検査で体の状態を定期的に確認することはとても重要です。

献血でHIV検査をしてくれると聞いたのですが

献血された血液の安全を守るため、HIV検査が行われます。しかし、検査の検査は基本的に、献血をした本人に知らされないと考えておいた方がよいです。

解説

日本赤十字社は、病原体が混入した血液を供給しないために、HIVを含む種々のウイルス検査を実施しています。しかし、あくまで輸血による感染事故を防止することを目的としているものであって、献血者の健康管理が目的ではありません。

また安全な血液を供給するために、献血者に対して身分証明書の提示を求めています。さらにHIV検査を目的とした献血を防止するために、献血者に対して原則、検査結果を教えないことになっています。仮にHIV陽性が献血者に伝えられたとしても、保健所やクリニック・病院などで検査を受けるのとは違い、十分なサポートや情報を得ることができません。

また、HIVに感染していたとしても、血液からウイルスが検出できない【ウインドーピリオド】の期間があります。その期間に献血をしてしまうと、知らない間に誰かに輸血されて、HIV感染が起こる可能性があります。

HIV陽性かどうかを知りたい場合は献血ではなく、保健所やクリ二ック・病院を受診しましょう。それが難しい場合は、市販の【郵送検査】を使用することも方法です。

学校や会社の健康診断で何も言われなかった場合は、HIVに感染していないと考えていいですか?

HIVに感染しているかどうかは、HIV専用の検査を受ける必要があります。またHIV検査は本人の同意がない限り、検査を行うことはできません。

解説

健康診断では様々な血液検査が行われますが、HIV検査は本人が希望したり同意しない限り、実施されることはありません。職場で行われる健康診断では、まれにオプションでHIV検査を実施しているところもありますが、自ら選ばない限り、勝手には実施されません。

HIVの感染が気になる場合は、保健所やクリニック・病院でのHIV検査を受けることをおすすめします。

ネットで売っている郵送検査ってどんなものですか?

インターネットを通じて販売されている【郵送検査】キットは、【スクリーニング検査】のみを実施しています。郵送検査で「陽性」と結果が出た場合、HIVに感染しているかどうかが確定していないのため、改めて保健所やクリニック・病院で【確認検査】を受ける必要があります。注意点もありますが、メリットもあります。

解説

郵送検査とは、主にインターネットを通じて検査キットを購入し、自分で血液を採取し、検査会社に血液を送付して検査するものです。この場合、自分で血液を取りますが、取った血液が十分にないなど、やり方を守らないと正しい結果が出にくくなります。

郵送検査で注意しなければならない点は、スクリーニング検査であることです。そのため、郵送検査で「陽性」という結果だった場合には、保健所やクリニック・病院で改めて、確認検査を受ける必要があります。

また、市販の郵送検査は企業が行っているものになるため、必ずしもすべての検査が検査の正確性の質を保っているわけではありません。厚生労働省の研究班や、性の健康医学財団による精度管理や認定を得ているなどを、検査の質の判断の参考にしてみるとよいでしょう。

さらに、検査の結果の意味を正しく理解し、確認検査を受けたり診療につながる行動をとるためには、落ち着いて、十分な情報を得ることが必要です。会社によっては、そのための情報提供を行っているあるようですが、そうでない場合、陽性の結果となった場合は、自分でHIVの専門医療機関の情報を探し、どの病院に行くか判断することになります。

郵送検査のもつ、保健所やクリニック・病院での検査との違いを理解した上で利用することが大事ですが、一方でメリットも多くあります。受けている人からは、自分の都合のよいタイミングで検査を受けられたり、検査を受けていることを他人に知られることなく受けられる、何度も繰り返し受けても気兼ねすることはない、などが言われています。

自分だけで検査できる検査キットが売っていると聞きましたが

日本国内で、国によって認可された【HIV自己検査キット】はありません。個人輸入代行会社を通じて海外の製品を購入できる場合があるようですが、粗悪なものも流通しているため注意が必要です。

解説

自己検査キットを用いた検査は、採血から感染の有無の判定まで、すべて本人が行う検査です。その点で、郵送検査と異なっています。日本国内では、一般人に使用を認められた自己検査キットはありません。インターネットで個人輸入代行会社を通じて購入できる場合もあるようですが、にせものや粗悪なキットが出回っているため、注意が必要です。

海外では血液ではなく、【だ液検査】ができる自己検査キットが実際に活用されていたりします。今後日本でも自己検査キットが使用されることもあるかもしれませんが、感染の有無を自分で判断しなければならないことや、郵送検査と同様に「陽性」という結果だった場合には、自分で保健所やクリニック・病院で改めて、確認検査を受ける必要があります。

HIVには、HIV-1とHIV-2があると聞きました。検査で両方分かりますか?

現在日本で行われているHIV【スクリーニング検査】では、HIV-1とHIV-2の両方の感染の有無をチェックしています。

解説

HIVには大きく2つのタイプがありますが、世界的に流行しているのはHIV-1です。一方、HIV-2は西アフリカの一部の地域やそれらの流行地域と関連する地域に限定した流行です。HIV-1と異なり、病状の進行が緩やかなウイルスです。日本では、HIV-2感染者は数例に過ぎず、感染者のほとんどが流行地域で感染したか、流行地域の出身者からの感染です。そのため、日本でのHIV-2の流行は起きていないと考えられています。

現在国内で行われているHIVスクリーニング検査では、HIV-1とHIV-2の両方の感染の有無がチェックされています。ご安心ください。

あんしんHIV検査サーチ
illustration そーちゃん

×

現在、新型コロナウイルス感染症への対応のため、
保健所等でのHIV検査が中止されている場合があります。

HIV検査を受けられる際には、自治体ホームページ等で
事前に実施状況をご確認くださいますようお願いいたします。