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あんしんHIV検査サーチ

HIV検査の新常識 8つのポイント

HIV検査はどのようなもので、なぜ必要なのか、いつどうやって受ければいいのか……。
新しい情報や考え方にもとづいて、HIV検査についてもっとも大切なことをまとめました。
迷ったときにはまずここをチェックしてみてください。
HIVの基本から知りたい方はこちら

HIV検査 8つの新常識

感染していることを
早く知ることは
メリットが大きい。

現在では、感染が分かって【抗HIV薬】を飲むことにより、感染前と同じ生活を続けているHIV陽性者がたくさんいます。また、抗HIV薬を飲み続けて【ウイルス量】が【検出限界値未満】になり、それを6か月以上持続している人は、セックスでHIV感染が起きるリスクがゼロになること(【U=U】)が科学的に証明されています。

一方、感染していることを知らずにウイルスが増えるのを放置していると、免疫力の低下によってエイズを発症するだけでなく、さまざまな重い病気を引き起こす可能性が高くなります。また、自分の感染に気づかないでいると、ほとんどの場合ウイルス量が多いため、セックスでHIV感染が起きやすい状態だと考えられます。

早い時期にHIV感染に気づき、適切な治療を受けると、ウイルス量をコントロールして免疫力を維持・回復することができます。これは、自分にとってもセックスの相手にとっても大きなメリットとなります。

男性同士で
セックスしている
人は、定期的
検査を受けよう。

男性同士のセックスによるHIV感染は、年齢に関わらず増え続けています。特に、感染していることに気づかないまま、エイズを発症してはじめてHIV陽性だとわかる人が増えています。

男性同士でセックスをしている人で、まだHIV検査を受けたことがない人は、まずは一度受けてみましょう。初めて検査を受けるときは不安や緊張があるかもしれませんが、これからのあなたの【セクシュアルヘルス(性の健康)】にとって価値のある経験となるでしょう。

これまでに検査を受けたことがある人も、男性同士でセックスをしている男性は、また、セックスをする相手が多かったり、性感染症にかかったことがあったり、コンドームを使わないことがあるなど、リスクが高めの人は半年に1回の検査をおすすめします。また、【PrEP】を行っている人は3か月に1回の検査が必要となります。年に1回の定期的な検査を習慣づけましょう。

セックスとHIV感染のメカニズムについて、詳しくはHAVE A NICE SEXをご覧ください。

保健所・検査所、
病院・クリニック、
郵送検査
などで
HIV検査を
受けられる。

さまざまな場所・方法でHIV検査を受けることができます。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法を確認しましょう。

保健所・検査所

無料・匿名(とくめい)でHIV検査を受けることができます。名前、住所、電話番号などを伝える必要はありません。プライバシーは保護されます。また、自分の住んでいる地域以外の保健所・【検査所】でも検査を受けられます。
保健所・検査所によって、曜日・日時などが異なります。1~2週間に1回、平日の昼間に実施しているところが多いですが、夜間や土曜・日曜に検査を行っているところもあります。予約が必要な場合もあるので、事前に情報を確認しておきましょう。

病院・クリニック

本人が希望すれば、自費診療(5,000円~10,000円くらい)でHIV検査を受けることができます。カルテを作成することが多いので、匿名では受けることはできません。夜間や週末などにもオープンしていたり、HIVや性感染症が陽性とわかった場合に、そのまま治療を開始することができるなどのメリットもあります。ただし、HIVは検査のみで治療を行っていない病院・クリニックもあります。

郵送検査

【郵送検査】は、インターネット上で購入した【検査キット】に、自分で血液をたらして検査会社に送るものです。多くの場合、インターネット上のマイページで検査結果を受け取るなど、自分だけが結果を知ることができます。
保健所や病院などに行かずに、自分のタイミングで手軽に利用できるメリットがあります。ただし、郵送検査会社によって検査の信頼度が大きく異なっていたり、HIV陽性とわかった場合のフォローや情報提供の仕方に差があります。

HIV検査を行っている保健所・検査所について、詳しくはこちらをご覧下さい。

HIVに感染すると
風邪のような症状
でることがある。
見逃さない
ように注意しよう。

HIVに感染すると、2~4週間を過ぎたころに、発熱、のどの痛み、頭痛、リンパ節がはれる、皮膚にあわい発疹(ほっしん)ができるなど、風邪やインフルエンザに類似した症状が半数以上の人に現表れます。これらは【初期症状】と呼ばれるものです。その後、症状は自然になくなってしまいます。

これら初期症状の現れ方は人それぞれで、まったく症状が出ない人もいます。そのため、症状だけでHIVに感染しているかどうかを判断することはできませんが、感染の可能性を考えるきっかけにすることもできるでしょう。

HIVに感染しているかどうかを知るためには、血液検査を受けることが必要です。ただし、検査で正しい結果を得るためには、感染の可能性のあるセックスがあってから検査を受けるまでの期間に注意する必要があります。

HIV感染の機会から、
2~3ヶ月経つと
確実な検査結果を
得ることができる。

HIV感染の可能性があるセックスがあってからすぐに検査を受けても、HIVに感染したかどうかはわからないことがあります。

HIVの検査は、血液中のHIV(抗原)と、それと戦おうとする抗体を調べるもので、それらが検査で検出可能な量に増えるまでには時間がかかります。この期間を【ウィンドーピリオド】と呼び、一般的に2ヶ月~3ヶ月です。検査の種類によってウィンドーピリオドが異なるため、保健所などの検査機関に確認するといいでしょう。

ウインドーピリオド中に検査をして結果が「陽性」であった場合、HIVに感染していると言えます。しかし、検査結果が「陰性」であった場合には、感染していないことが確定されるわけではありません。感染の機会から3か月経過してから再検査が必要となります。

もしもHIVに感染していた場合、ウィンドーピリオドはウイルスが増殖している時期にあたり、セックスでHIV感染が起きやすい状態と言えます。セックスには特に注意が必要です。

梅毒や
クラミジアなど、
HIV以外の性感染症
検査も大事!

HIV以外の性感染症には、何度も繰り返しかかるものも多いですし、治療に長期間かかるもの、重い症状が出るものもあります。また、性感染症に感染していると、HIVに感染しやすくなることがわかっています。HIVとその他の性感染症に同時に感染していることも少なくありません。

性感染症の検査も定期的に受けることが必要です。男性同性間でセックスをする人は、梅毒、クラミジア、淋病などの検査を1年に1回以上、複数のセックス相手がいる人は3か月に1回、あるいは6か月に1回は受けることを習慣づけましょう。ウイルス性肝炎(A型、B型、C型)にも注意が必要です。性感染症の検査は、病院・クリニックの他、保健所・検査所の一部でも実施しています。

また、HIVと感染のしかたが異なる性感染症があるため、コンドームやPrEPで予防できないものがあることを注意しましょう。

性感染症について詳しくは「お役立ちナビ(HIVと性感染症)

PrEPは、
正しい服薬と
定期的な血液検査が
必要です。

【PrEP(Pre-exposure prophiraxis 曝露前予防内服)】は、HIVに感染していない人が前もって抗HIV薬を服用することで、セックスでのHIV感染を予防する方法です。

PrEPの服薬方法は、HIVの治療としては不十分であるため、もしもHIVに感染している場合に【薬剤耐性】ができる可能性があります。そのため、PrEPを開始前と開始後に継続してHIV感染の有無を検査することが不可欠です。PrEP開始後には3ヶ月に1回の検査・診察が必要です。また、PrEPの服薬による副作用で腎機能が低下する可能性や、B型肝炎に感染している場合の注意の必要性から、腎機能や肝炎の検査も必要です。

詳しくは「お役立ちナビ U=U、PrEP、PEP

一人で
考え込まないで!
相談できる機関が
あることを知ろう。

HIVに関連した不安・疑問・心配事があるとき、身近な信頼できる人に相談をしたり、専門の相談機関を利用したりすることが助けになるでしょう。

HIVに感染したかもしれないと思ったとき、セーファーセックスについて知りたいとき、HIV検査を受けてみようか迷っているときなどに、電話相談を利用してみましょう。匿名で全国どこからでも相談できます。相談員と話しながら、情報を整理したり、気持ちを落ち着かせたりして、自分なりの次のステップを見つけることができるかもしれません。

HIV陽性とわかったときには、匿名で利用できる電話相談の他、個人面談や【ピアサポート】を利用することもできます。また、医療機関にはさまざまな専門家(医師・看護師・ソーシャルワーカー・カウンセラーなど)がいてサポートを受けることができます。すべてを一人で抱え込まずに、相談員やさまざまな専門家と話しながら、ひとつひとつ整理していくことをおすすめします。

HIVに関する電話相談は[HIVお役立ちナビ(電話相談)]、HIV陽性者のピアサポートは[HIVお役立ちナビ(ピアサポート)]をご覧下さい。

あんしんHIV検査サーチ
illustration そーちゃん

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現在、新型コロナウイルス感染症への対応のため、
保健所等でのHIV検査が中止されている場合があります。

HIV検査を受けられる際には、自治体ホームページ等で
事前に実施状況をご確認くださいますようお願いいたします。