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PrEPって、[ 診察・検査・服薬 ]がセットだって知ってますか?

December 16, 2025 Modified: 2025.12.16

クリニックでPrEPの薬を処方してもらっている人、
自分で薬を個人輸入して飲んでいる人、
これからPrEPを始めてみようと考えている人、
まだ様子見の人もいると思います。

ここでは、PrEPをするうえで必要な検査についてまとめました。
わたしたちの健康にかかわる重要な情報ですので、
ぜひご一読ください。

PrEPって、薬を飲めばいいんじゃないの?

PrEPは、処方薬である抗HIV薬を服用するものです。そのため、本来は医療機関を受診し、さまざまな検査を受けて、検査結果に問題がなければ薬が処方されるものなのです。

PrEPを行うためには、HIV検査、肝炎、腎機能、他の性感染症の検査などが必要です。特にHIV検査、B型肝炎、腎機能の検査は重要で、これらの検査をしないでPrEPを行うべきではありません。また、①PrEPの開始時だけでなく、②開始してから1か月後、③その後も定期的にフォローアップの検査を行う必要があります。

HIVが確かに陰性なのか?

PrEPの服薬方法は「予防」としては十分ですが、HIVの「治療」としては不十分なものです。ですので、もしも自分がHIVに感染していることを知らずにPrEPを行うと、薬が効かなくなったり効きにくくなったりして、その後のHIVの治療に悪い影響がでる可能性があります。そのため、開始前にHIV検査を行い、開始後1か月、その後3か月おきに検査をしてHIV陰性であることを確認する必要があるのです。

B型肝炎に感染しているかどうか?

PrEPの薬剤はB型肝炎の治療薬でもあるため、B型肝炎に感染している場合には注意が必要です。特に、PrEPを中止するときに慢性B型肝炎が悪化する可能性があるため、PrEPを行う場合には必ず医師に相談する必要があります。上記の理由から、デイリーは可能ですが、オンデマンドはやはり慢性B型肝炎が悪化する可能性があるため不可です。

腎機能に異常がないか?

PrEPの薬剤(特にツルバダとそのジェネリック薬)は、服用を続けた場合に腎機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、腎機能に異常がある人は使用すべきではありません。また、腎機能が正常であっても、PrEP開始後も腎機能を定期的にチェックする必要があります。

性感染症とC型肝炎の検査

PrEPでHIVの感染を予防することができますが、梅毒やクラミジア・淋菌、C型肝炎などの性感染症を予防することはできません。定期的に検査をして早めに治療することが推奨されています。また、コンドームである程度これらを予防することができますので、コンドームの使用も検討しましょう。

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テキスト・文責:HIVマップ制作チーム
監修:水島 大輔(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センター(ACC) 治療開発室長 セクシャルヘルス外来(SH外来)室長

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