PrEP攻略法!? タイプ別・安心安全なPrEPの始め方、教えます
May 3, 2026 Modified: 2026.05.03
PrEP を安全に、そして確実に行うには、
[診療・検査・服薬]をセットで行う必要があります。
でも、やってみたいと思っていても、
「PrEPやってるクリニック、うちの近所にないよ!」
「PrEP って薬だけでも高いのに、診察や検査?そこまでお金はかけられない…」
こんな風に、場所やお金がハードルになって、
PrEP するのをあきらめている人、いませんか?
実は、工夫次第でいろいろ方法があります!!
PrEPは都会の金持ちたちのもの?
PrEPの[ 診療・検査・服薬 ]をセットで行うことができるクリニックは、現時点では都市圏に限られています。また、PrEPは保険適用外のため自由診療になるので、ある程度の金額がかかります。つまり、[場所]と[お金]という2つのハードルがあるため、「PrEPは都会の金持ちたちのもの」というイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、PrEPのジェネリック薬をリーズナブルな価格で提供しているクリニックは増えていますし、オンラインのみで完結できるクリニックもあります。また、PrEP薬を取り次いでいる輸入代行業者もありますし、PrEP使用者の検査などのフォローアップだけでも受け付けている「見守りクリニック」もあります。
さらに、PrEPに必要な、HIVその他の性感染症の検査は、保健所などで無料で受けることができる項目も多いですし、腎機能の検査は、職場や自治体で提供している無料の健康診断には必ず入っている検査項目です。
つまり、PrEPを安全に行うために必要な個々の要素はそろっているのです。それらを自分に合った方法で選択したり、組み合わせたりすることで、PrEPを安全に行うことは可能なのです。
PrEPをやる方法はいろいろある!
ここでは、PrEPをより安全に行うための方法を、4つのタイプ別に案内します。
自分に一番近いものを選んで、詳細をチェックしてみてください!
あなたはどのタイプ?
A. おまかせ安心派
≪予算に余裕があり、都市部に通える≫
PrEPの[診療・検査・処方]をセットで、
対面診療をしているクリニックに行こう!
PrEPの薬のみを単体で提供しているクリニックではなく、PrEPに関するガイドラインにのっとって[診療・検査・処方]をセットで提供しているクリニックを選ぶことが重要です。2026年3月現在、札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡、那覇にあります。
開始前だけでなく、開始後も定期的に通院することが必要ですので、通院がしやすいクリニックを選ぶとよいでしょう。価格はクリニックによって異なりますが、ジェネリック薬処方の場合には、初回の支払金額は約1万円(診療費と検査費、1か月分のデイリーPrEPの薬代を含む)くらいです。
探し方【全国】
PrEP in JAPAN[PrEPクリニック検索]で
PrEP処方で検索する
[PrEP見まもり診療]で検索すると薬の処方がされないところも含まれるので、Aおまかせ安心派の場合には必ず[PrEP処方]で検索してください。

探し方【東京都内】
あんしんHIV・性感染症検査クリニックで
PrEP処方のしるしを探す

[ゲイ・バイセクシュアルにやさしい あんしんHIV・性感染症検査クリニック]
B. タイパ重視派
≪予算はあるが、クリニックが近くにはない≫
PrEPの[診療・検査・処方]をセットで、オンラインで提供しているクリニックを利用しよう!
PrEPとオンライン診療のガイドラインにのっとって、オンラインで[診療・検査・処方]をセットで提供しているクリニックを選ぶことが大事です。診察はオンラインで行い、HIV検査・B型肝炎検査・腎機能検査などは自己採血による検査キットを使って自分で行います。また、薬は郵便・宅配便などで送られてくるため、すべてオンラインで完結できます。
探し方【全国】
PrEP in JAPAN[PrEPクリニック検索]で
オンライン診療+PrEP処方で検索する
[オンライン診療]だけで検索すると、薬の処方をしないところも含まれるので、Bタイパ重視派の場合は必ず[オンライン診療]と[PrEP処方]をあわせて検索してください。

探し方【東京都内】
あんしんHIV・性感染症検査クリニックで
PrEPのオンライン診療のしるしを探す

[ゲイ・バイセクシュアルにやさしい あんしんHIV・性感染症検査クリニック]
C. コスト抑制派
≪薬は安く抑えたいが、健康管理はプロに任せたい≫
PrEPの薬を自己調達した人は、[診察・検査]をしてくれる“見守りクリニック”へ行こう!
海外でPrEP薬のジェネリックが販売されているため、比較的安価に手に入れることも可能です。また、日本でも個人輸入を代行している会社を通じて購入することができます。もしも、薬だけを入手してPrEPをはじめる場合/はじめた場合、処方なしで[診療・検査]だけでも行っている“見守りクリニック”を利用しましょう。オンラインで対応しているクリニックもあります。
探し方【東京都内】
あんしんHIV・性感染症検査クリニックで
PrEP見まもり診療のしるしを探す

[ゲイ・バイセクシュアルにやさしい あんしんHIV・性感染症検査クリニック]
D. セルフ管理派
≪とにかく安く!手間がかかっても自分で管理したい≫
PrEPの薬を自己調達して、保健所の無料検査などを組み合わせる
すべて自己責任での管理となるため、もっとも注意が必要です。
薬だけを入手してPrEPをはじめる場合/はじめた場合、“見守りクリニック”を利用したほうがよりよいですが、個々に必要な検査だけを保健所・検査所や健康診断で得ることもできなくはありません。特にHIV、B型肝炎、腎機能は重要ですので、ぜひ検査を受けましょう。また、C型肝炎、梅毒やクラミジア・淋菌などの性感染症の検査も推奨されています。
検査の詳細について保健所などのサイトに明記されていないこと多く、PrEPにあった検査方法かどうかを自分で問い合わせる必要があります。また、検査のタイミングなどを自己責任で管理する必要があり、注意すべき点は多いです。
HIV検査(保健所・検査所)
HIV陽性であることに気づかずにPrEPを始めてしまうと、知らぬ間に薬剤耐性ができてしまうなど問題が生じる可能性があります。そのため、PrEPを行うためには、PrEPを開始する1週間以内に第4世代の抗原・抗体検査でHIVが陰性であることを確認しましょう。また、PrEP開始後も定期的にHIV検査をする必要があります。
B型肝炎の検査(保健所・検査所)
もしも、B型肝炎に感染している場合には、PrEPを行う/中止するときに注意が必要ですので、事前にB型肝炎の検査(HBs抗原)を受けましょう。すべての保健所・検査所でB型肝炎の検査を実施しているわけではないこと、B型肝炎の検査は保健所でも匿名検査ではないことがあるなど、注意すべき点があります。
腎機能
(会社や自治体で行っている定期健康診断)
【40歳以上の人】
健康診断の腎機能の項目にeGFRとCrCl(クレアチニンクリアランス)がありますので、この項目に異常がないことを確認しましょう。
【40歳未満の人】
一般的な定期健康診断では、eGFRやCrClといった腎機能の項目がないので、尿たんぱくに異常がないことを確認しましょう。ただし、PrEPによって腎臓に負担がかかっているかどうかは、尿たんぱくだけでは判断できません。なるべく医療機関を受診してeGFRやCrClを計測するようにしましょう。
なお、検査の数値に基づく診断は、本来は医師が行うものなので、あくまでも自己責任でPrEPを行う上での参考としてください。
医療監修:谷口俊文(千葉大学)
テキスト・文責:HIVマップ制作チーム

